思い込み・同床異夢

 人間は自分に都合よく解釈する生き物である! 

ある日のこと、朝9時の予約なのに45分待ってもやってこない。
当院はマスク禁止とかワクチン接種者お断りだから来るのが気が引けたのかな?と思ってキャンセル扱いにした。
10時になって来客があり「9時に予約している○○です。」
『今、10時ですけど。もう来ないと思ってキャンセルにしましたが・・・。』
「えっ~ぇ!、時間間違ってました。今9時だと思ってました
・・・
・・・通常ならその日はキャンセルにして改めて予約を入れてもらうのであるが、お母さんと福岡から来たというので予定を狂わせながらも対応。

施術中に、五十肩の話をしていると「うちの主人も五十肩なんです。診てもらえますか?」というから『ああ、いいですよ。』と答えた。(まさか一緒に来ているとは知らない)

二人の施術が終わって代金をいただこうとすると「もう一人います」
『???』
「うちの主人も診て下さい」 
『えっ!』   
「さっき、うちの主人診てくれるっていったじゃないですか。もう外で準備してますよ」
『そんなことは聞いてない』
「いや確かに診てくれるっていいました」(でも今日とは言ってないやろ)
『このあとは予定があるから無理。うちは予約なしでは診ていない』

・・・っとまあ、こんなことがあったわけだ。
本物の療法は受けてみたら真価がわかるもので、うちの家族にも・・・とか友人にも・・・と思いを巡らせることになるのはよくある話であり「家族も診てほしい」・・・『あぁ、はいはいわかりました』ということは日常茶飯事であるが、今すぐの話ではなく後日予約を入れてくるのが通例である。

『急に言われても予定というものがありますから対応はできません。
  仮に予定がなくても当院はアポなしの施術は行っておりません。』

四国の片田舎の独居老人がやってるからいつも暇だろう!・・・
 そう思っていたのかどうかは定かではないが、お気軽な人は案外多いものだ。

これも本物であるが故の悩みではある。世間並みのまた来なさい療法の治せないリピーター施術屋なら、当日になって主人も診てほしいなどとは絶対に言われないだろう。適当にさすって時間が来たらはい終わり。「一丁揚がり~い!毎度おおきに」で予定通り進んでいくし疲れもしない。

本物は世間とは違う!
そういえば、茨城から施術を受けにやってきて、急遽、弟子入りしたご夫婦もいた。

 

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇  

会話は記録が残らない、またどんな背景があったのかも残らない。
言った言わないの水掛け論にもなる。
だから電話予約を廃止したのは大正解!
聞き間違い、言い間違いもなく余計な気を遣わず施術に専念できるようになった。
今は電話は前世紀の遺物と化している。もしもしの時代ではない。

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   

 別件で、こんなのがあった。
まだ電話予約を受けていた頃に遠方から電話があり「来週、四国に行くんだけど来週で予約お願いします。」
『来週でしたら、金曜日でしたら空いています。』
「・・・・何とかならないいんですか??」
『だから、金曜日でしたら空いていますが。』
「ああ、そうですか」・・・・

・・・で予約は取れずに日が過ぎて・・・
今度はちゃんと予約が取れて予約日の前日になり、再度電話があった。
「施術の後で習いたいんですが教えてくれますか?」
 『あのね、そのあと予約が入っていますから、教える時間はないんですが』
それにそのあとの時間が空いていたとしても、一連の講習を終わらせることは不可能な話!

施術の当日、施術のあとでいろいろ質問があり答えていたが、次の予約の人が大阪からやってきたので質問の回答は打ち切り。
次の人の応対をしていると、まだ横から「なんで治るんですか?なんで治るんですか?
それは習いに来た時にきちんと話しますから~

 勉強熱心なのは感心だが、それは子供の時の話。大の大人は分別が優先する。

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇ 

化学物質過敏症で悩んでいた人が施術で良くなって、かなり後になって習いたいとの申し出。
習いたいのは大歓迎! 講習の打ち合わせの連絡をとった時の模様。

『プロコースの概要を説明して、アマチュアコースにしますか、プロコースにしますか?』との質問メールを送ると・・・ 「じっくり考えます」・・・そのまま数日回答無し。

プロコースの資料は膨大になりコース選択は早めに知りたいのであるが「じっくり考えている」らしい、
その後「プロコースとアマコースの違いを詳しく教えて下さい」とのメール。
違いの概要はお知らせの通りだからコース選択の為に詳しく説明する必要はないはず。
詳しく説明していたらプロコースの講習そのものになってしまう。(^-^)

 こりゃ先が思いやられる・・・    っというわけで弟子入りはお断り。

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

骨法塾での練習では最初は手取り足取り、説明しながらやってもらう。
しかし、何度かやるうちに一つ言えば次の動作は思い出すようになるものである。
「次はどうしましょう?」 『こうして

「次はどうしましょう?」 『こうして』
「次はどうしましょう?」 『こうして』

いつまで経っても言われたことしかしない。指示待ち状態!

5回目くらいの練習になると次の手順が分からなくて中断したら、あえてこちらから質問をすることがある。逆に質問することで考えるようになるという親心だ。
しかし、そうは解釈しない者もいる。

「次はどうしましょう?」・・・『次はどうするの?』と訊いてみる。
通常の場合は、「あっと、そうだ!」と思い出すものだが、中には「教えてくれると言ったから習いに来たのにぃ~」と拗ねる者もいる。
(ダメだ!こりゃ)

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

世の中でどんなにハードな仕事でも苦にはならないが一番やっかいなのが【人間関係】

特に昨今のコロナ詐欺騒動に対する反応の違いによってその人の本性が出てしまう。

ある意味でコロナ詐欺は各人の本質を明かして明確に振り分けることで選択すべき相手を示してくれたのかもしれない。

   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

同床異夢といえば ジュディー・オング 「魅せられて」

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        魅せられて 見てしまった エーゲ海の風   


昔、エーゲ海に行った話をしていたら、母は演芸会に行ったものと勘違いしたらしい

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