今日は久々に「上原のそば」。
うどん県にあって蕎麦屋はごくごく少ないのだが、その上に全メニューが十割そばというのはさらに珍しく稀有な存在でさえある。
何度か通っているうちに「そば通」になってしまったようなのは気分だけ。
例によって平和なうどん県もコロナ詐欺が蔓延していて、ここの店も五月は全面休業していた。
店の再開後は私が忙しくてなかなか来ることができず、最近はとんとご無沙汰していたのであるが、かなり前から計画を立てて「今日は何が何でもそばを食べる」と決心していてやっと念願が叶ったような次第である。
そこで・・・今日は十割そばの正しい食し方で食してみたので披露しよう。
初めての店の場合、そばの注文はまず中か小を注文するのが上品な注文の仕方。
いきなり大を注文するのは「そば通」としては「差し控えたい」というと政府答弁みたいで気がひける。
長い時間待って、やっとそばが出されたら・・・
一口目はそばつゆを付けないでそばだけを一口食し素材の味を堪能する。(これが基本)
次にわさびをほんの少々箸でとり、わさびだけの味見をしてみる。(わさびが本物の場合のみ)
『うっつ、辛い!』と言わないで黙って二口目のそばを取りそばつゆを付けないでそばだけ食してみる。
次におろし大根をこれまた箸に乗せておろし大根だけを味見をしてみる。
『うっつ苦い!』とは言わずに静かに三口目のそばを取り、これまたそばつゆを付けないで食す。
次に刻んだネギだけを箸に乗せて味見をしてみる。
黙って四口目を取りそばつゆを付けないでそばだけ食してみる。
次に五口目のそばを箸ですくってほんの少々そばの先をそばつゆに漬けてみたい気はするが、ぐっと堪えて我慢してみる。
本心はドバッツ!とそばつゆに漬けたい気持ちをぐっと抑えながら、物足りなさを表情に出さないのが真の「そば通」。
次にそばにわさびをほんの少々乗せてそばつゆをつけないで(←ここが大事)五口目を食す。
今度はそばにおろし大根を少々乗せてそばつゆをつけないで六口目のそばを食す。
さらに刻みネギを少々そばに乗せてそばつゆをつけずに七口目を食してみる。
この間の動作は自然にさっそうと、しかし慌てない。
早く出汁を付けたいなどと思わないで食材の風味を味わい噛み締めるのが乙な(おつな)食し方。
ここまでくるとさすがにそばの味には飽きてくるので、てんぷら・漬物などを好みで一口だけ食してみる。
・・・(ここで水を飲む)というト書きがあるのはどこかの国の総理大臣の演説原稿だけ。
そば通にはそんなト書きは無用!邪魔でさえある。
さて、ここからが通の食べ方の極意。
出汁の中にわさびをほんの少々落として箸でそばをとり少しだけそばつゆをつけて八口目を食す。
物足りないくらいの薄味を賞味するのが通の食べ方。
今度はおろし大根を少々そばつゆの中に落とし、かき混ぜないで箸でそばをとり少しだけそばつゆをつけて九口目のそばを食す。
さらに刻みネギを少々、そばつゆに落とし、ほんの少しだけ出汁をつけて十口目を食してみる。
十割そばを十に割り食す。これが正しい十割そばの食し方! 乙な食し方でもある。
決してそばをとっぷりそばつゆに漬けたりしてはいけない。
あくまで上品に・・・である。
ここまで来るとなぜ大盛そばを注文しないかがご理解いただけたと思うが、大盛だと10分割では食べきれないということだ。
最後に、ほとんどの蕎麦屋では蕎麦湯が出てくるのが楽しみの一つでもある。
蕎麦湯のいただき方は特に決まったものはないが、だんだん味が薄くなるので出汁の配分には注意するとよい。
今まで薄味のそばで我慢していた欲求不満を解消するために、ここで一気に濃いめの出汁を飲むのもよかろうとは思う。
あくまでお上品に、慌てないで、さりげなくが基本である。
しかし世間では相変わらずコロナ、コロナと騒いでいるし、ネットでもまだ詐欺だと気が付いていない人が恐怖に慄いて(おののいて)怖い怖いと書き込みをすることで他人にまで恐怖を煽っているのは何と愚かなことか。
コロナは単なる風邪であって重症化するのは携帯電話の5G電波だということは世界の常識になっているが、純粋で従順で自分の頭で考えない日本の猿人たちはディープ・ステートの人口削減の策略にまんまと嵌められて右往左往しているのは実に滑稽である。
(以下はオフレコに願います。)
常に薄味で人生を過ごしてきた私は願わくば生涯に一度だけ思い切り濃い出汁にそばをどっぷり漬けて下品に食してみたいとは思っているが育ちのいい私には叶いそうもない願いではある。